GLP-1ダイエット
GLP-1(ジーエルピーワン)について
GLP-1(ジーエルピーワン)は、血糖コントロールと食欲を抑制する働きがあり、海外では肥満症の治療薬として広く用いられています。
GLP-1ダイエットとは、そのGLP-1を投与することで、無理なく理想の体型を目指すものです。
食事制限と運動が難しい場合でも、GLP-1ダイエットを一定期間続ければほとんどの方が効果を実感しております。
・GLP‐1は小腸から分泌されるホルモンです
GLP-1は、食事をとると小腸から分泌され、すい臓からインスリンの分泌を促します。
そのインスリンは、血糖値の上昇を抑えるものです。
つまり、GLP-1は血糖値が上がらないようにする薬剤です。
このGLP-1には食欲を抑える働きもあるため、血糖コントロールだけでなく、ダイエットに効果的な薬剤として広く用いられるようになりました。
・GLP‐1ダイエットの特徴
〇GLP-1によりインスリンをコントロールし、血糖上昇を抑えられる。
〇GLP-1により無理なく食欲を抑えられるため、ストレスが少ない。
「間食が止められない」「食事を減らすのが辛い」という方に、GLP-1ダイエットは最適です。
週に1度の自己注射、または毎日1回内服するだけで食欲が抑えられます。
・診察から投薬開始の流れ
①診察と血液検査。1ヶ月以内の検査結果があればお持ちください。
②検査結果に問題がなければ、後日1ヶ月分のお薬をお渡しします。
③1ヶ月後に問題がなければ続きのお薬をお渡しします。
④注射であれば週1回の自己注射。内服であれば1日1回内服。
*半年に1回の採血採尿検査があります。
※…GLP-1専用の注射針は、採血や予防接種で用いられる針より遥かに細いです。
当院では、極細の針を採用しております。
痛みを極限まで軽減し、注射の跡が残ることもほぼありません。
痛みに弱い方も、無理なく続けられます。
注射が苦手な方には、内服もご用意しております。
・以下の項目に当てはまる方はGLP‐1ダイエットを行うことが難しい場合があります。
18歳未満または75歳以上の方、 肝臓・胆のう・膵臓に疾患がある方、腸閉塞の既往のある方、やせ過ぎの方(BMI18.5未満、体脂肪率15%未満)、内分泌疾患や薬剤性肥満の方、甲状腺疾患のある方、多発性内分泌腫瘍症2型の家族歴のある方、精神疾患をお持ちの方、薬剤アレルギーがある方
上記に該当される方は、まず医師にご相談ください。
既往症や持病がある方、治療中の方は、些細なものであっても全て医師に自己申告をお願いいたします。
服用中のお薬(市販薬も含む)がある方も、医師にお伝えください。
・注意事項
GLP-1ダイエットでは、次のような症状が出ることがあります。
・便秘、軽い吐き気や胃もたれ、膨満感、倦怠感、頭痛など。
・低血糖症状
ふらつきや冷や汗など、低血糖症状が出た場合は速やかに糖分を摂取しましょう。
その際は、吸収が緩やかなチョコレートなどではなく、ジュースや飴などの糖分をとることをお勧めします。
・処方薬
GLP-1ダイエットでは、オゼンピック注射またはリベルサス錠を処方(自由診療)致します。
<効果>
オゼンピック注射、リベルサス錠… 2型糖尿病の治療薬として承認されたGLP-1を用い、インスリンの分泌を促すとともに、胃腸や脳に働きかけて満腹感を得たり、食欲を抑制する効果があります。通常、6か月程で効果が出ます。
<用法・用量>
オゼンピック注射…1週間に1回、同じ曜日に投与してください。0.25mgから開始して、4週間投与した後に0.5mgへ増量します。
リベルサス錠…1日1回、最初の飲食前に1錠をコップ半分の水とともに服用ください。
<副作用・リスク>
オゼンピック注射、リベルサス錠…下記の症状が出る場合がありますが、注射もしくは内服を継続することで、それらの症状は緩和していきます。一般的には問題なく注射もしくは内服いただける方がほとんどです。
悪心、嘔気、嘔吐、食欲不振、胃のむかつき、下痢、倦怠感など
・費用 ※自由診療となります
<注射>
オゼンピック注射(2㎎)1本33,000円 通常4週間分、
針、消毒、使用済み針の廃棄代込み
初回診察費用5,500円頂戴しますが、処方の際にお薬代から5,500円差し引きます
半年ごとの採血採尿代は5,500円
<内服>
リベルサス錠3㎎(30錠) 12,100円30日分
リベルサス錠7㎎(30錠) 24,200円30日分
リベルサス錠14㎎(30錠) 39,600円30日分
初回診察費用5,500円頂戴しますが、処方の際にお薬代から5,500円差し引きます
半年ごとの採血採尿代は5,500円
オゼンピック注射、リベルサス錠について
2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。肥満治療目的での医療保険での処方は国内で承認されていません。
オゼンピック注射、リベルサス錠は、国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
同一成分の注射製剤がアメリカ食品医薬品局(FDA)で肥満症治療薬として承認されていますが、諸外国でも美容・瘦身・ダイエット等を目的とした使用は承認されていないため重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
また、GLP-1ダイエットで処方され注射・服薬をし、万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。