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アレルゲン免疫療法って何?

アレルギーの原因となっているアレルゲン(抗原)を少量から徐々に量を増やしながら繰り返し投与して、体をアレルゲンに慣らして、症状を和らげる治療法です

普通の薬物療法と何が違うの?

通常の薬物療法(抗ヒスタミン薬、鼻噴霧用ステロイド薬など)は対症療法と言って、症状を抑えるだけの治療です。
薬を服用しているときだけ症状が改善しますが、服用をやめると再び症状が出てきます。薬を長期間服用しても、治ることはありません。

これに対してアレルゲン免疫療法は通常3-5年継続することで治療終了後も治療効果がある程度の期間維持されると言われています(これを長期寛解と呼びます)。
一般的には3-5年継続することで6-10年程度効果が維持されると言われています。

舌下免疫療法は局所の副反応(口のかゆみやはれなど)はやや多いものの、アナフィラキシーを含めた全身性の副反応が少ないため、花粉症・アレルギー性鼻炎に対するアレルゲン免疫療法として最近は主流となっています。

舌下免疫療法はスギとダニの2種類があります。

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どのくらい効果があるの?

舌下免疫療法は開始して3ヶ月から効果が出始めます。
その後、数年間は上乗せ効果があると言われており、3-5年継続します。
8割近い患者さんに効果があると言われています。

いつから始められるの?

ダニアレルギー性鼻炎はいつでも開始できます。
スギ花粉症の場合、スギ花粉の飛散期は開始できないため、6月から12月に開始します。
開始後3ヶ月から効果が出始めるので、翌年の花粉シーズンにはある程度の効果が期待できます。

どんな副作用があるの?

アレルギーの原因となっているアレルゲンを投与しますので、アレルギー反応を起こすことがあります。
多いのは局所の副反応で、口腔内のはれやかゆみ、のどの刺激感やかゆみ、耳のかゆみなどです。
まれですが、全身性の副反応であるアナフィラキシー(蕁麻疹、息苦しさ、腹痛、嘔吐、血圧低下、意識障害など)を起こすことがあります。
アナフィラキシーは舌下後30分以内に起こることが多いため、リスクの高い初回投与は院内で行い、かつ30分間院内で様子を見させていただきます。

副反応は開始から2-3ヶ月以内に認められることが多いため、その間は慎重に経過を見ていきます。

スギとダニは同時に開始できるの?

同時に開始することはできません。
どちらかを先に開始し、副反応なく安定した後(少なくとも1か月以上)にもう一方を開始します。

他院からの転院はできるの?

紹介状または、アレルギー検査結果を持参すれば継続処方可能です。いずれもない場合は当院でアレルギーを実施します。

実際の治療の流れ

  1. 問診で症状、既往歴、現在治療中や使用している薬を確認
    血液検査でスギあるいはダニのアレルギーがあることを確認
    舌下免疫療法についてご説明

  2. 舌下免疫療法をご希望で、問診・血液検査結果から舌下免疫療法が適切と考えられた場合、いよいよ開始です。
    初回投与時はまれですが、アナフィラキシーのリスクがあるため、院内で舌下し、舌下後30分間院内で様子を見させていただきます。
    そのため、舌下免疫療法開始時は最終受付時間の60分前までにお越しください。

  1. 翌日以降は自宅で毎日、舌下投与していただきます。
    開始から3ヶ月程度は副反応が生じやすいため、開始直後は1-2週ごと、その後は副反応の状況を見ながら、2-4週ごとに通院していただき、3か月後以降は月に1回の通院となります。※八子医師の診察日に予約(担当医表を要確認)

舌下免疫療法はどんな方におすすめなの?

  • 症状が強くて、通常の薬物療法の効果が低い方

  • 眠気や口の渇きなど薬物療法の副作用が強く出てしまう方

  • 薬物療法を行っているが、投薬されている薬の量や種類を減らしたい方

  • 長期間治療効果を得たい方(長期寛解を希望される方)

  • 毎日しっかり舌下免疫治療薬を服用できて、継続通院できる方

  • 数年後に受験や妊娠などを控えている方

舌下免疫療法が適さない方は?

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  • 症状がしっかりコントロールされていない重症喘息の方

  • 悪性腫瘍・免疫不全などの疾患で治療中の方

  • 免疫抑制剤などを内服中の方

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〒245-0008 神奈川県横浜市泉区弥生台25-1 弥生台石川ビル1階  TEL:045-813-5111  

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